「イヤイヤ」は成長の第一歩!心理学が教える、子どもの「自分で決めたい」気持ちに寄り添う方法

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はじめに

「魔の2歳児」「悪魔の3歳児」… そんな言葉もあるように、子どもの「イヤイヤ期」、本当にお疲れ様です。何を言っても「イヤ!」、自分でやりたがるのに上手くできなくて癇癪…。「どうしてうちの子だけ?」「私の育て方が悪いのかな?」なんて、悩んでしまうこともありますよね。

でも、安心してください。その「イヤイヤ」は、お子さんが順調に成長している大切な証なんです。

この記事では、心理学の視点から、なぜ子どもが「イヤイヤ」するのか、その裏にある「自分で決めたい!」という気持ちにどう寄り添えばいいのかを、初心者の方にも分かりやすく解説します。

この記事を読めば、

  • イヤイヤ期の本当の意味が分かり、少し肩の力が抜ける
  • 子どもの気持ちを受け止め、具体的な関わり方のヒントが得られる
  • 親子関係がより良くなり、毎日の育児が少し楽になる

そんな変化が期待できます。大変な時期だからこそ、子どもの気持ちを理解し、成長を温かく見守るためのヒントを一緒に見つけていきましょう!

本題

1. 「イヤイヤ期」って何?基本を優しく解説

子どもの「イヤイヤ期」は、一般的に1歳半頃から始まり、2歳~3歳頃にピークを迎えることが多いです。これは「第一次反抗期」とも呼ばれ、心理学的には「自我の芽生え」の時期とされています。

「自分でやりたい!」「自分はこうしたい!」

そんな気持ちが、お子さんの中に力強く生まれてくる時期なのです。

ちょうどこの頃、子どもは「自分と他の人(特にママ)は違う存在なんだ」ということを理解し始めます。そして、「自分」という存在を主張したくてたまらなくなるんですね。

でも、まだ言葉で自分の気持ちを上手に伝えられなかったり、やりたいことが身体的にできなかったり… その「やりたい気持ち」と「できること」のギャップが、「イヤ!」という言葉や癇癪といった行動になって現れるのです。

決して、ただのわがままや、親を困らせようとしているわけではありません。むしろ、「僕はここにいるよ!」「私の気持ちを分かって!」という、心の叫びのようなもの。脳の前頭前野(感情のコントロールなどを司る部分)もまだ発達途中なので、感情のブレーキが効きにくいのも特徴です。

イヤイヤ期は、子どもが「自立」へと向かうための、大切な大切な第一歩。そう考えると、少し見方が変わりませんか?

2. 今日からできる!「自分で決めたい」気持ちに寄り添う実践ステップ

では、具体的にどのように子どもの「自分で決めたい!」気持ちに寄り添えばいいのでしょうか? 今日から試せる簡単なステップをご紹介します。

  • 「どっちがいい?」魔法の選択肢
    なぜ?: 「〇〇しなさい!」と指示されると反発したくなるもの。自分で選ぶことで、納得感と満足感が生まれます。
    どうやる?: 「こっちの服とあっちの服、どっち着る?」「お風呂とご飯、どっち先にしたい?」など、親が許容できる範囲で2〜3個の選択肢を提示します。多すぎると選べないので注意。
    コツ: 選んだことを「〇〇を選んだんだね、いいね!」と認めてあげましょう。
  • 「〇〇したかったんだね」気持ちの代弁
    なぜ?: イヤイヤの裏にある気持ちを言葉にしてあげることで、子どもは「分かってもらえた」と安心し、落ち着きやすくなります。
    どうやる?: 癇癪を起こしている時でも、「もっと遊びたかったんだね」「これが食べたかったんだね」と、子どもの気持ちを推測して言葉にします。決めつけず、「~かな?」と問いかけるのも良いでしょう。
    コツ: まずは子どもの気持ちを受け止めることが大切。「でもね、今は〇〇の時間だよ」と伝えるのは、子どもが少し落ち着いてから。
  • 「自分でできた!」を応援する環境づくり
    なぜ?: 「自分でやりたい」気持ちを満たし、達成感を得ることで、子どもの自信と意欲が育ちます。
    どうやる?: 食事の時にスプーンを持たせてみる、服の着脱の一部を手伝わせる、簡単なお手伝い(おもちゃのお片付けなど)を任せるなど、年齢や発達に合わせて挑戦できる機会を作ります。
    コツ: 時間がかかったり、失敗したりしても、温かく見守りましょう。「できたね!」「すごいね!」と具体的に褒めることで、子どものやる気がアップします。
  • 「あと〇回ね」見通しを伝える
    なぜ?: 大人もそうですが、終わりが見えないと不安になったり、切り替えが難しくなったりします。事前に見通しを伝えることで、心の準備ができます。
    どうやる?: 公園から帰る時なら「あの滑り台をあと3回滑ったら帰ろうね」、寝る前なら「この絵本を読んだらねんねしようね」など、具体的な行動や回数、目印で伝えます。
    コツ: 約束は守ることが大切。タイマーなどを使うのも効果的です。
  • 危険なこと・迷惑なこと以外は見守る
    なぜ?: 子どもの試行錯誤や挑戦を尊重することで、自主性や問題解決能力が育ちます。親が先回りしすぎると、その機会を奪ってしまいます。
    どうやる?: 安全が確保されていて、他の人に迷惑がかからない範囲であれば、子どものやりたいようにやらせてみます。少し遠くから見守り、本当に困った時にだけ手を貸すようにしましょう。
    コツ: 親自身が「待つ」練習。イライラしそうな時は深呼吸したり、「これも成長」と心の中で唱えたりするのも良いかもしれません。

3. もっと深めたいあなたへ:応用テクニックとトレーニング

基本的な関わり方に慣れてきたら、さらにイヤイヤ期を乗り切るための応用テクニックも試してみましょう。

  • イヤイヤが激しい時のクールダウン法:
    場所を変える(部屋を移動する、外に出るなど)だけで、子どもの気分が変わることがあります。また、優しく抱きしめて安心感を与えるのも効果的です。「大丈夫だよ」と声をかけながら、背中をさすってあげるのも良いでしょう。
    例: スーパーで癇癪を起こしたら、一旦お店の外に出て落ち着くまで待つ。
  • 「イヤイヤ」の裏にある本当の気持ちを探る練習:
    「イヤ!」という言葉だけでなく、子どもの表情や状況から「本当は何を伝えたいのかな?」と考えてみましょう。「眠いのかな?」「お腹が空いたのかな?」「かまってほしいのかな?」など、様々な可能性を探ることで、より的確な対応が見つかることがあります。
    例: 夕飯前にぐずりだしたら、「もしかしてお腹ペコペコかな? ご飯もうすぐできるからね」と声をかける。
  • 親自身の気持ちのコントロール:
    子どものイヤイヤに付き合っていると、親だってイライラしますよね。そんな時は、深呼吸をする、一時的に子どもと少し距離を取る(安全を確認した上で)、パートナーや友人に話を聞いてもらうなど、自分自身の心をケアすることも忘れずに。
    例: カッとなりそうな時、「ちょっと待っててね」と伝えて別の部屋で数回深呼吸する。

4. 「自分で決めたい」気持ちに寄り添う3つのメリット

子どもの「自分で決めたい」気持ちに寄り添うことは、大変な面もありますが、それ以上に素晴らしいメリットがあります。

  1. 子どもの自主性と自己肯定感が育つ:
    自分で選んだり、挑戦したりする経験を通して、「自分にはできる!」という自信(自己効力感)や、「自分は大切にされている」という感覚(自己肯定感)が育まれます。これは、将来困難に立ち向かう力にも繋がります。
  2. 親子間の信頼関係が深まる:
    自分の気持ちを分かってもらえ、尊重される経験は、子どもにとって大きな安心感となります。「ママ(パパ)は僕(私)の気持ちを分かってくれる」という信頼感が、良好な親子関係の土台を築きます。
  3. 親自身のイライラが減り、育児が少し楽になる:
    イヤイヤの理由や対応法が分かると、親の精神的な負担が軽減されます。「どうして?」と悩む時間が減り、「こうしてみよう」と前向きに対応できるようになることで、結果的に育児が少し楽に感じられるようになるでしょう。

まとめ

子どものイヤイヤ期は、親にとっては試練の時期かもしれません。しかし、それは子どもが「自分」を確立し、自立へと向かうための、力強い成長のステップなのです。

「イヤ!」という言葉の裏にある、「自分で決めたい」「自分でやりたい」という気持ちを理解し、選択肢を与えたり、気持ちを受け止めたり、挑戦を見守ったりすることで、子どもの健やかな成長をサポートすることができます。

もちろん、毎日完璧に対応できなくても大丈夫。うまくいかない日があっても、自分を責めないでくださいね。

まずは、今日からできること、例えば「朝の服を選ぶ時に、2つの選択肢を提示してみる」ことから始めてみませんか? 小さな一歩が、お子さんとの関係をより豊かにしてくれるはずです。

 

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